人気作家
「三浦小平二」
のご紹介

　新潟県佐渡市に生まれ、多くの名作を残した希代の陶芸家が三浦小平二です。人間国宝としても活躍し、その存在自体が大きな影響力を持っていた人物です。三浦小平二は青磁を学びモダンな作品を作り続けました。日本はもとより海外での評価も非常に高く、数々の功績が語り継がれています。
　三浦小平二は佐渡の無名異焼の窯元の長男として生まれました。幼少の頃より窯元の作業を目の当たりにしており、その実力とセンスが徐々に身についていきました。1955年に東京芸術大学美術学部彫刻学部を卒業。その後、技術と研究のため、加藤土師萌に師事、青磁の世界を学びました。
　1969年になると、中近東や中国、モンゴルなど、アジアを巡ります。日本のみならず、多種多様な磁器の研究や作品作りに力を入れ、新たな価値観を構築しました。古代中国の皇室御用達となっている国営陶磁器製作所。ここが生み出している南宋官窯に強く影響を受けています。この出会いをきっかけに、南宋官窯の生み出す作品を目標にしながら作陶生活を送りました。青磁の雰囲気を持ちながらも、佐渡の持つ朱色の土の特性を活かした、他には類を見ない独特な世界観を築き上げることに成功したのです。また、人物や風景を作品に書き込む技術を取得し、まさに一幅の絵画のような、素晴らしい作品を生み出していったのです。アーティストとしてのアプローチを陶芸に吹き込むその感性は非常に高く評価され、世界各国で個展を開き、評価も高かったのです。もちろん、三浦小平二は茶道具買取でも注目されている作家です。今後、より人気となっていくのではないでしょうか。