ミューラー

ミューラー

ミューラーはドイツのフモーゼル地方に生まれたガラス工芸家の「ミューラー兄弟」のブランドです。 9人の息子と1人の娘の兄弟で、始めはサン・ルイガラス工場で働いていました。普仏戦争が起こって、リュネヴィルから疎開し、1885年その中の2人がガレの工場に入り、ほかの兄弟もそれぞれガラス職人の実績を積んで、その後、3人が兄に続いて工場に入って、当時の最先端のガラス技法などを学びました。

兄弟全員でのガラス製品づくり

1895年後にガレの工場に入った三男のアンリが独立して、リュネヴィルに工房を作り、 兄弟全員が参加してガラス製品を作り始めました。 主流はカメオグラスで、1906年、兄弟の中の長兄デジレと創設者のアンリはベルギーの工場に招かれ、デザインを担当。このときに実に411種類もの製品を残しました。

ミューラーは現代に通用するようなデザイン

第一次世界大戦が始まって、兄弟は離散し、1人は戦死しますが、他の兄弟はリュネヴィルに戻ってきました。1919年、クロワマールの工場を買い取りました。1936年までここで製品を作り続けました。アールヌーヴォ様式の「ガラス工芸」は、観るものを魅了させる作品で、ランプや花器は素晴らしいものです。アールデコ調のミューラーの1920年代のランプも結構求めやすい価格でオークション等に出ていますので、探してみるのも面白いですね。ミューラーのサインはボールや花器などはもちろん、ランプにもガラス部分にサインが入っています。 アールデコ調の作品は古いイメージがありますが、ミューラーの製品は、今の時代でも古臭さがなく、現代に通用するようなデザインです。 ガラスの色合いが大変に美しく、例えば、ランプは上質のブロンズで、重厚で美しく、清楚で可憐な淡いロゼピンクのガラスに文様が施されている製品では、明かりを灯すと上品で温かな光がふんわりとちょっと暗めの独特の雰囲気が漂います。 100年くらい経たないとアンティークとは呼べないところがあるらしいのですが、80年近く経っている(ものによっては90年近く)ミューラーのシャンデリアやランプはあと少しでアンティークの域に入る、今日なかなか貴重な西洋美術品作品になってきました。

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