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大久保作次郎

大久保作次郎

 大久保作次郎は日本の洋画家です.大阪市に生まれ、数多くの栄誉ある賞を受賞している日本洋画家界にとって、大きな影響を残していった大家です。大久保作次郎の描く油絵の特徴はその優しくも鮮やかな色使い、繊細さと荒々しさも匂わせる画風にあるのではないでしょうか。幻想的な雰囲気の中にどこか温和で、彼の人間味まで分かるような素晴らしい作品を多数描いています。そんな大久保作次郎の作品を語る上で見過ごすことができない作品が「湖水風景」です。その暖色系でまとめられた作品の中に映えるのが中心に描かれている湖水。明るい外光に中で印象的な筆致で描かれている、全体の印象は温和、隠健、甘美、様々な言葉で言い尽くせますが、ただ懐かしく情緒的である、という部分は一貫しています。以前に訪れたことがあるのではないか…。そんな、思いにもふけることのできる本当に素晴らしい作品です。
 大久保作次郎は1915年に東京美術学校西洋画科を卒業しています。その後、文展で3年連続特選を受賞しており、1923年に渡仏しています。その後の作品から読み取れる印象とすれば、そこで多くの文化や美しい風景に触れ、彼のもつ温和な雰囲気から描きだされる世界観が、さらに甘美になり、より繊細に対象を捉えられるように感じることができます。また、自信のためだけに作品を描き続けるだけでなく、日本の美術界にも大きく貢献しています。1929年には鈴木千久馬とともに創元会を結成しており、戦後になると和田三造らと共に、新世紀美術協会の結成にも参加をしています。また「上高地」「熱海風景」など、今の時代においても普遍的な美しさを感じる作品達を見れば納得するように、業界内でも長年高い評価を獲得しています。1960年には「市場の魚店」で本芸術院賞受賞という、画家としては最高名誉と言っても過言ではない素晴らしい栄誉を得ています。大久保作次郎という画家の手から生み出される作品の数々は、見るものの心を温かく揺れ動かす永遠に語り次がれる秀作ばかりなのです。

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