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工芸品買取 雨宮静軒

雨宮静軒

 明月玉露硯や涛声硯、河鹿硯など数多くの素晴らしい作品を生み出し続け、そして近代の国内における芸術活動に大きく貢献してきたのが、雨宮静軒です。この雨宮静軒は、山梨県に生まれ、先祖代々続く硯職人の家系の一員として活躍していました。日本美術展覧会特選など、権威のある賞を数々受賞した経歴を持ち合わせており、名実ともに国内トップクラスの実力を持ち合わせている天才として広く知られています。
 さて、そんな雨宮静軒の本名は、雨宮弥兵衛であり、その技を磨くために東京美術大学へと進学をしています。東京美術学校付属工芸講習所を修了した後、より自らの芸術の精神と作品に研鑽を積むために、竹内栖鳳に師事し図案を学び始めます。長く厳しい修行の末、ついに東京大正博覧会の銅牌を獲得することとなります。そこからは、より精巧であり芸術的である素晴らしい作品作りにシフトしていきます。結果的に、その実力が上がり、台湾勧業共進会では、銅、そして平和博覧会では金賞を獲得するなど、出す度に様々な賞を受賞していきます。 帝固美術院展では、一度入賞を果たすと、後4回の入賞を続ける快挙を成し遂げます。そして、文部省美術院展にいたっては、入選が6回とまさに名実共に現代の作家としては稀な安定感を見せて行くのです。
 さて、そんな雨宮静軒なのですが、家系が江戸中期より続く硯職人でした。その様な環境もあり、幼い頃より美術への関心が高かったのでは無いかと言われています。通常、硯というものは実用性を兼ね備えねばならない骨董品であり、創作的な作品が生まれにくいものでもあります。しかし、雨宮静軒の作品は、その様な不自由さを一切感じさせる事が無い、大胆で天衣無縫なものばかりです。しかし、斬新過ぎることは無く、伝統的な技術と現代の技術が織り成す、絶妙なセンスの作風がとても魅力的です。これからも、雨宮静軒によって築き上げられた硯の文化は世の中に広まり続けていくことでしょう。

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