掛軸 岩田専太郎

岩田専太郎

掛軸画家 岩田専太郎は、1901年に生まれた日本画家です。美人絵などを得意としており、多くの挿絵なども手掛けていた、マルチな才能を持ち合わせた画家としても有名です。東京の浅草に生まれた岩田専太郎は、旧制尋常小学校を卒業した後、早くに絵画の勉学に励むために菊池契月や伊東深水などの有名画家に、師事することになります。そして、10代の終わりほどに講談雑誌で挿絵を発表し始めることとなり、早くからこの才能を世に発表していきます。絵画師として、順風な日々を送っていた岩田専太郎なのですが、丁度関東大震災という、大きな自然事故に見舞われ大阪に転居を余儀なくされてしまいます。その後、実量を買われていた岩田専太郎は、中山太陽堂経営の広告出版社プラトン社に認められて、専属の契約画家として、活動を再会し始めることとなります。多くの雑誌を手掛けて行くこととなった岩田専太郎は、メディアへの名前の露出も増加していくことになります。時代の小説家で今でも根強いファンを持っている永井荷風達の、連載小説の挿絵を描くなど、高く評価されていきます。名声も手に入れていた岩田専太郎は、震災後の情勢の落ち着きを目安に東京に戻ることになります。そして、その転居をした同年に、転機が訪れることとなります。あの、大阪毎日新聞で吉川英治が連載をしていた鳴門秘帖での挿絵を担当。それが、多くの人々の心を捉えて、ついにはモダン浮世絵などと呼ばれる、独特の画風が評判を呼ぶ事になったのです。様々な挿絵を描いているなかで、数多くの人脈を形成。そのおかげか、画家としてだけでなく、美術考証者としても、数多くの名作映画などで活躍。大きな評価を得続けることとなったのです。そして、そんな岩田専太郎が得た賞の中でも、大きなものが第2回菊池寛賞の受賞かもしれません。日本における、風俗紙への貢献の高さは、他の画家などに比べても群を抜いています。今一度、この岩田専太郎の評価が、再熱することでしょう。

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