掛軸 落合朗風

落合朗風

掛軸 落合朗風は、1896年に生まれました。豪快な筆遣いながら、繊細で狂いの無いその作風は見るものを魅了し続けています。本名は平治朗となのり、常平。号は朗風と名乗りました。東京都に生まれた落合朗風は、1914年に画家として生計を立てて行く事を心に決意します。絵画の初歩を勉強するために、京都の小村大雲に師事をします。様々な絵画のイロハを学んで行きますが、結果的には1年も満たなかったとういう事でもしられています。しかし、さらにその絵画の技術に研磨を重ねようとした落合朗風だけに、川端画学校に入学をします。その当時からも、再興院展を中心に出品を重ねる事となります。しかし、この再興院展では本来の落合朗風の作品への評価が薄く、結果的に1912年に帝展に出品を続ける事になりました。そんな帝展なのですが、やはり格式と伝統を重んじている場所と言う事で、落合朗風には堅苦しく、もっと自由な芸術を作りたいという気持ちから、川端龍子の主宰していた、青龍社展での活動を決意、入会後の翌年には、同人に推挙されることとなります。しかし、もともと飽き性でもあった落合朗風らしく、この青龍社展での活動も長続きをすることが無く、結果的に3年程で脱退をしてしまいます。その脱退後も、自らの活動の幅を広げるために、明朗美術聯連盟を川口春波と共に結成していくこととなります。この、落合朗風がここまで自由な作品にこだわったのは、他の日本画家とは全く違う視点での作品作りに隠されていると言われます。その作品作りなのですが、まず外光派と呼ばれている、洋画の技術を最大限に取り入れている、という事は挙げられます。全くの新感覚の作風は、当時はあまり受け入れられることがありませんでした。しかし、現代の美術界にとって、この作品や作風は本当に素晴らしいものであり、早くこの世を去ってしまったことが悔やまれます。しかし、素晴らしい作品を多く残した落合朗風は、現代の美術家達にも大きな影響を与え続けています。彼の目指した、新しい美術を多くの芸術家が成し遂げる事を、彼も望んでいるでしょう。

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