日本画 伊東万耀

伊東万耀 紫陽花

昭和を代表する日本画家、伊東万耀。美人画を得意とする同じ日本画家の伊東深水の次男でもある。そんな伊東万耀は現代的な人物群像を得意としている。制作では昭和42年に「踊る」を描き上げました。そしてこの作品に対して内閣総理大臣賞、翌年は芸術院賞を受賞していることからも彼の才能がうかがえるエピソードです。伊東万耀は本格的に画家として活動をするまで同じ日本画家である父伊東深水に指導を受け、人物、花鳥を最も得意としていました。彼は、基本的に日展などで活躍していた画家なのです。画家として創作活動を本格化にするまで戦前、朗峯画塾展など様々な展覧会に出品して受賞し、昭和16年4回文展に「楽人」を初出品して入選しました。その象徴的な佇まい、それに加え父からの影響もあるのか人物を美しく描く特徴もあるようです。また、絵画だけではなく折り紙作品も存在しています。彼の作品は独特の研ぎ澄まされた造形感覚のもとに創作されていることが多いです。父からの教えから得たのかは定かではありませんが絵画も折り紙作品もモデルにした物を美しく作る特徴があるようです。これらの作品は絵画は水彩画、折り紙作品の大半は複数のパーツによって生まれる複合作品で、場合によっては切込みを使うこともあったそうで、ある意味でペーパークラフト的な要素の強い作品が多いそうです。このような創作折り紙作品。やり方が特殊であるため、賛否両論があると思いますし、好き嫌いもあるでしょう。それでもこれらは複合折り紙を追及した姿としてとても優れた作品だと思います。少なくとも私個人としては凄く好みの作品です。ただ、伊東万耀の作品は数が少なくなかなか手に入れられなかったり見られることができないのが唯一の欠点。これは仕方のないことで、彼は食道がんに侵されて49歳という若さでこの世を去ってしまっているのです。しかし、遺された作品には彼の勤勉さや実直さが良く表れています。伊東万耀らしさと言えるでしょう。

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