日本画 守屋多々志

日本画 守屋多々志

守屋多々志

守屋多々志は1912年に生まれた日本画家です。イタリアなど海外に多く出向き、スケッチを行ない精力的に活動をする唯一無二の画家として知られています。昭和期から平成に日本美術院を中心に活躍をしており、毎年のように出品をしては高い評価を獲得していました。守屋多々志の作風は独特な空気を放っています。堅牢な絵画空間に歴史的人物を描く歴史画なのです。深く根ざした教養と知識に裏付けされた作品の深みが、高く評価されており、小説や舞台美術に衣装デザインなど歴史考証が重要な役割を占める仕事で数々活躍していたといいます。大垣市の出身だった守屋多々志は、絵画の道を本格的に極めるべく岐阜県出身である前田青邨に師事をします。そこで、数々の技法や絵画を学びますが、基礎とさらに高いステージを目指すため上京します。東京美術学校に入学し研磨を重ねた後に卒業、日本美術院への活躍が始まります。

留学を機に作風が徐々に変化

初期の守屋多々志は大和絵や日本古来の伝統的な作品を多く残してます。端正で力強い、日本らしい画家であった守屋多々志は留学を機に作風が徐々に変化を見せていきます。留学後、帰国した作品は洋画独特の油彩画にも影響を受けています。圧塗りのマチエールでまさに、洋画を彷彿とさせる作風に傾倒しています。しかし、最初は物まねのような雰囲気もありつつ、その後に自らの独自性の溢れる武者絵や背景に金泥を使う作品など、日本的な作風に洋画のエッセンスを取り入れています。しかし、意外に見逃せないのがさらっと描かれるスケッチです。守屋多々志の描くピサ「斜塔」は淡い色彩、そして遠近感のある建物が動きのある立体的な作品ながら、刺々しい箇所はどこにも見当たらず、むしろ温和な日常が描き出される守屋多々志らしいスケッチになっているのです。往年の守屋多々志の作品は黒を基調した作品で遠近法を用いた、作風になりますが、また清新な印象を与え、数々の賞を受賞していきます。内閣総理大臣賞、文化勲章など画家としても最高峰の名誉を手に入れているのです。海外と日本の良さをマッチさせた画風を確立させた守屋多々志。彼のその自由な精神は永遠に受け継がれて行くことでしょう。

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