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日本画 富取風堂

富取風堂 漁家春光

富取風堂(とみとりふうどう)は、明治25年に、東京の日本橋で生まれた日本画家です。 彼は、本名を次郎といい、その代表作には『葛西風景』や『漁家春光』、『横山大観還暦祝画帖』、『遊鯉(其一・其二)』、『薄暮(葛飾二景の内)』、『横山大観喜寿祝色紙』などがあります。松本楓湖の安雅堂画塾に籍を置き、院展目黒派の一人として活躍しました。 また、1966年には、第51回再興院展文部大臣賞を受賞した他、千葉県文化功労者や日本美術院評議員、横山大観記念館常務理事、日本美術院監事としても活躍しました。 先日、風景や花鳥、風物などをモチーフとして、多彩な作風を展開した彼の作品を展示した富取風堂展が、千葉県立美術館にて開催されました。 今年度のアート・コレクションとしては、「富取風堂の花鳥画」が催されました。花鳥画とは、草花や鳥、虫などを題材とした東洋画の一ジャンルのことを意味します。日本では、平安時代にその種の作品が描かれた他、室町時代以降、中国の花鳥画の流れが採り入れられました。彼は、正確な写実によって独特の装飾的な作風を確立し、洗練された花鳥画の世界を展開しました。 また、恵比寿にある山種美術館では、夏休み期間中の特別イベントとして、「日本画どうぶつえん」展が開かれました。その展覧会には、彼の若いころ、1926年に描いた作品、「漁家春光」も展示されていたという話です。この作品は、マット調でありながらも、しっとりとした風合いを醸し出している紙質の絵葉書になります。 この絵はがきには、春の日常的な光景が描かれておりますが、モダンな色調にまとめられているのが特徴的です。こちらの絵の中では、竹の掛樋を流れてきた水が噴き出し、生け簀の中に輪を作っており、その中には平目がいます。また、土間のたらいには鮎があり、横の箱は猫が子育てをしています。そして部屋の外では鶏が餌を探しており、木々の向こうには明るい空も視認することが出来ます。

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