日本画 寺島紫明

寺島紫明 美人画

日本画家・寺島紫明は1892年に生まれた日本の画家です。明石市に生まれた寺島紫明ですが、晩年にかけて、日展や帝展、新文展を中心に活躍の場を広げていました。その画風は女性を多く描き、様々な角度で自らの心で捉えては何度も何度も納得いくまで描き続ける努力家でした。木綿問屋に生まれた寺島紫明は幼少の頃から芸術に興味を示し、絵画はもちろん詩や文学もたしなんでいったといいます。その流れのまま画家として生計を立てて行くことを決意、上京を果たします。その上京後、本格的に絵画を学ぶために鏑木清方に師事をします。 情緒的なタッチで有名であった寺島紫明は、基礎から絵画の教えを受け、徐々に水からの画風を確かにするように美人画を中心に描き続けて行きました。そして、師事をした21歳から10年後ほど後、ついにその実力が認められる時がきたのが35歳の頃に、出品をした帝展です。この帝展で初入選を果たし、これを機に数々の賞を日展や文展などで獲得し、名実ともに名を馳せて行くことになるのです。そんな寺島紫明の作品なのですが、やはり師である鏑木の流れや影響は大きく受けていることはわかります。しかし、独自の目線と独自の表現方法で描かれており、絶妙な筆遣いを垣間みる事ができます。1955年に描かれた「美人」では、その淡い色使いや繊細なタッチで自らの芸術を確立させています。少女を描いたとされるこの作品なのですが、どことなく大人びたその切れ長の目線や、白く美しい肌が妖艶ながら清新な印象を受けます。寺島紫明の作風の大きな特徴と言われているのが、モデル以外の女性を一切描くことなく、この女性を一人描き、その奥に潜む生命力や清冽さや強さを表現し続けて行ったことで知られているのです。素描も多く描き、とにかく自らの芸術を極めていくために、デッサンを繰り返し、その数も非常に多くなっています。ただ実直に自らの芸術を追求し、美人画を中心に描き続けた寺島紫明。彼のその志しは芸術家を目指す現代の若者たちにも大きく影響をあたえ、そして受け継がれいくのではないでしょうか。

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