日本画 岡田半江

岡田半江 春景浅絳山水図

岡田半江は1782年に生まれた日本画の大家です。大阪を代表する画家で数多くの号を持ち活動を繰り広げていました。岡田半江の父親である米山人は画家であり、芸術家だったため、その父に習って絵画を描きます。生まれた環境的に多くの文人たちの往来があった岡田邸であ春景浅絳山水図ったため、自然な流れで書画に興味を持ち始めていきます。その後、南栄画に興味を一番抱き、独学でありながらも非常に研磨していくことで自らの力をつけて行きました。その努力が実ってか、1809年に父の後を継ぐことになり、伊勢藤堂藩に絵師として出仕することになります。ここで遣えたのが、留守居七里鎌兵衛であり、大阪蔵屋敷での仕事をしていたといいます。父の没後、様々な仕事を兼任していますが、文化人としても活動、そして活躍していきます。以前から交友関係の広い岡田半江は当時の文化人である瀬山陽を始め、大塩平八郎など名立たる文化人とも交友を深めて行ったといいます。まだ、若年の頃の岡田半江の作品は完全には評価をされておらず、低迷を極めます。しかし、30代の後半に差し掛かり自らの画風や独特の色使い、周到な構図の取り方などを見出し始め評価が上がり始めます。そんな岡田半江の56歳の時に描かれた「春景浅絳山水図」です。繊細な筆遣いで描かれるこの作品は、流れるような艶やかな色気すらも感じる作品です。巨然の画風をモチーフに描かれた作品であり、絵画への喜びを全身で感じ取れるような素晴らしい作品に仕上がっているのです。この作品ですが、丁度岡田半江が自らの作風を確立したと言われる50代に描かれる最高の作品であり、独特な雰囲気を持ち合せています。自然との対話の中で、負い目を感じることなく自然まま壮大に描き続け、数々の高い評価を勝ち得ていった岡田半江。彼の芸術に囲まれた人生の中で、自らも絵画を描く道を選び、そしてその結果を出しているという強靭な心。現代の我々の心の奥にも響いていくような、その生き方は見習わなくてはいけないかもしれません。

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