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日本画 後藤順一

後藤順一 大神楽椿

日本画家、後藤順一は1948年に生まれです。京都に生まれた後藤順一は、青年の時画家として生計を立てて行くことを決意し、自らの絵画技術を磨くために京都市芸術大学日本画専攻科に入学しています。研磨を重ねた後藤順一は、同学科を卒業し早速その才能を世に発表します。1974年のフランス美術賞パリ展の受賞を皮きりに数多くの賞を受賞しています。大学で勉強してきた基礎的なことは勿論なのですが、やはり彼の作品に影響を及ぼしていったものは師事していた下田義寛による影響も大きかったのではないでしょうか。伝統的でありながらも、心の内を爆発させるように静なる情熱を注ぎ込むその作風は見るものを深く、後藤順一の世界に引きずりこむ不思議な魅力を併せ持っているのです。そんな後藤順一の作品の中のひとつである「春を呼ぶ」ですが、凛とした空気感の中にも1本強く太い芯が通ったような素晴らしい作品になっています。細い枝に新芽を芽吹かせながらも、薄く桃色に染まる花びら、春の訪れを告げる小鳥など、まさに日本の早春を祝うかの如く贅沢な1枚となっています。繊細でありながらも垰やか、そしてその暖かい香りまでもが伝わる秀作なのです。また、このような伝統的な作品もありながら、後藤順一の人柄が伝わるような朗らかな作品もあります。「花菜」という作品で春の訪れを感じる垰やかな印象とタッチで描かれた作品です。黄と緑のコントラストが美しく、早春ならではの郷土愛に満ちあふれた純情な気持ちにさせてくれる一枚です。後ろを振り返る小鳥がなんとも愛らしく、その茶目っ気が後藤順一そのものの人柄を感じさせるような楽しさも演出されています。院展には既に12回以上の出品をしており、同展を代表する画家となっている後藤順一ですが、現在は日本美術院特待として数多くの美術に触れる日々を送っています。自らも未だ現役として、数多くの作品を描き続け止まることを決してしないその精神には多くの芸術家も尊敬の眼差しを送ります。これからも、我々を感動させてくれる素晴らしい作品を多く生み出すであろう後藤順一は、日本が誇る有名芸術家の一人なのです。

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