日本画 牧進

日本画 牧進

牧進

牧進は1936年に生まれた日本画家です。東京都に生まれた牧進は自らの芸術の師である、川端龍子の教えを信じ、美しい日本に風景に四季折々の美しさを詰め込んだ風景画を多く描いていることで有名です。晩年は無所属として活動しますが、個展や展覧会など精力的に活動をしていき、生涯現役を貫く日本を代表する日本画の大家として広く知られている人物なのです。そんな牧進は、幼少の頃から絵を描くことは好きでしたが、本格的に絵画の世界に飛び込もうとしたのは15歳の時になります。牧進が運命的な出会いをしたのがこの時期、川端龍子の内弟子となったことでした。昔ながらの厳しく厳格なその師の教えは、辛いものでしたが、絵画にかける愛情は人並みはずれたものを持っていた牧進はその険しい修行をこなし、技術を研磨していきます。そんな牧進は2人の川端という、運命の出会いによって人生に転機を迎えることとなります。まずは画家としての最大の師である龍子との出会いですが、文豪である川端康成との出会いにおいては完全にこれからの画家人生を左右する出来事として衝撃な出会いを果たします。牧進は師の龍子がこの世を去ってしまった後に、青龍会を脱退し無所属として個展を中心に活動していきますが、「春夏秋冬」の個展を開催した時に川端康成が6曲1双の屏風絵の真鯉を絶賛し、その後の個展の推薦文には「全画面の大観、画細部の微察、色と線の感覚、ことごとく作者と私と見所を同じうした」とまで、されているのです。衝撃な出会いを果たし、画風を決めた牧進はここから数々の美しい作品を描き始めます。「叢」では、その綿密で写実的な全体像に群がる小動物が多く描かれた作品なのですが、季節感を肌で感じる美しい構図だけでなく、一つ一つの色彩がまるで優しく、美しい風合いで描かれまさに四季を感じ取ることのできる秀作として君臨しているかのようなのです。人の出会いにおいて自らの人生を華々しく替えて行った牧進。人との繋がりが希薄になりかけてしまっている今だからこそ、こんな温かい、人情を感じることができる人間との繋がりを持ち続けることが重要なのではないのでしょうか。

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