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日本画 田崎草雲

田崎草雲

日本画 田崎草雲は1815年に生まれた日本を代表する画家の一人です。江戸の神田小川町に生まれた田崎草雲は、幼少の頃に親戚であった金井島州に絵画の基礎を学んでおり、日本画に高い興味を持ち続けることになります。そして、20歳に成長した田崎草雲は藩士を辞める決意をし、その後に谷文晁や渡辺華山という日本画の大家と呼ばれる二人に師事し本格的に絵画を学び始めます。画家としても、評価の高い田崎草雲なのですが実は志士としてもこの世で活躍をしています。同士らと誠心隊という団体を作り、治安維持などに勤め足利を戦火から救ったと言う輝かしい経歴も残されています。そんな田崎草雲ですが、写実性の高い作品を多く残していることで知られます。本草学も学ぶ程の熱心ぶりで、巨匠の真似をした作品を書くことを極端に嫌がっていた、といいます。生計を他の絵画で賄っていながらも、自らの描く芸術だけには信念を曲げることなく、実直に作品を制作していたことが彼らしさを物語るエピソードなのではないでしょうか。そんな田崎草雲の作品は、山水画を始め、花鳥図、人物など生きるものへの対象が多いことが特徴です。「白華朱楼図」では、山水の方式を取り険しい岩肌の崖から覗く情緒ある寺院に橋など、基本に忠実に描かれています。しかし、その独特の強さや繊細な画風などは独特の雰囲気や空気感を得ることができ、美しくも甘美な印象を受ける作品となっています。初期の頃はあまり高い評価を得ていなかったと言われる田崎草雲なのですが、次第に高い評価を得ていきます。内閣絵画共進会などでは、銀印賞を受賞、海外においても高い評価を得ながら帝室技芸院に選出されるなど、画家として多くの名誉を手に入れていきます。また、後世の教育にも力を入れていた田崎草雲は、足利で絵画教室を営みます。しかし、絵が欲しいだけの志しが低いものは受け入れることはせず、自信の目に敵う者だけに師事させたというのも人柄を語ります。正義感の強い、実直な画家であった田崎草雲。彼の功績は美術界にとっても多きなものとなったはずに違いないのです。

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