日本画 福王寺法林

日本画 福王寺法林

福王寺法林 聖なる山(ヒマラヤ)

福王寺法林は1920年に生まれた日本画家です。日本芸術院の会員として活躍、日本美術院では理事も歴任している才能の持ち主として広く知られています。そんな福王寺法林を有名にしたのが、ヒマラヤを様々な角度から描くヒマラヤシリーズです。熱い思いをヒマラヤにかけて、数々の作品を生み出し名誉ある賞を受賞しているのです。作風は剛直で純情なウソ偽りのない実直さが売りであり、粘りのある挑戦心には心打たれる人々は多いのではないでしょうか。チベットに取材にいき、そのチベット人の心の神様としてあがめられるヒマラヤに心を動かされる福王寺法林。清冽で混じりの無い美しさを持つこの景色に感動した福王寺法林は、修行と言い、道場だと思い寄せて制作を続けて行くことになるのです。取材は遠くから見たり、写真を撮ったりするだけでなく、自らの脚で地を確かめ、山が持つ霊気や風をしっかり感じることで自らの芸術を完成させられると信じて、この地を描き続けているのだそうです。神を描くが如く、自らの画風や信念を信じ、夢を持つ様に作品が作られています。そんな、ヒマラヤを描いた作品の中のひとつである「聖なる山(ヒマラヤ)」では、霊験あらたかな美しさの中に冬山の独特な霊気も感じることができる美しい作品です。実直、剛直に描かれるこの写実的な山々は一見雄々しくも受け取ることができますが、その霧と空の只ならぬ雰囲気がより山々を神々しく演出し、身が引き締まるような、そんな美しさを感じることができる素晴らしい秀作となっているのです。このヒマラヤを描いた作品は、第13回院展「落葉」に31回春の院展「ヒマラヤの娘」そして42回院展の「ッマラヤの花」70回院展の「雪煙のマチャプチャ」71回院展「聖なる山ヒマラヤ」と、数多くの作品を院展を中心に制作しているのです。この素晴らしい作品は美術界でも高く評価されます。文化功労者として表彰、文化勲章、山形県名誉県民賞など、輝かしい経歴を持ち合せていることでも有名なのです。自らの夢を実現し、その行動を評価される幸せを噛み締められた画家、福王寺法林。彼の思いは他界した後でも遂げられていることでしょう。

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