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日本画 郷倉和子

郷倉和子 花苑

日本画・郷倉和子は1914年に生まれた日本画家です。現在は日本芸術院の会員として、美術界に数々の貢献を続けています。和子は、日本画家として大家である郷倉千靭の長女して生まれており、日本画に囲まれる生活を送っています。絵を描く事が好きで、周囲の状況も手伝い、人一倍感受性も強かったと言われています。学生の頃に絵を褒められることで、喜びを感じるようになっていき、次第に画家として生計を立てて行こうと決心するようになっていきます。結果的に当時の美術教師の勧めで女子美術専門学校に入学し、本格的に絵画の勉強を始めることとなります。元々才能があった郷倉和子は、選抜やテストなどで常に首席を取り続けるなど、その才能を周囲に知らしめていきます。当時、女性がここまで日本画を描き、才能を認められることが無い上に同学卒業後に院展に初入選などを果たすことで新聞社からも取材が来るほどであったといいます。一時は結婚をし、子育てに専念していた次期もありますが、その後も精力的に制作活動を行い毎回、院展には出品を重ね入選を果たしているのです。そんな、郷倉和子ですがヨーロッパなどに行き、様々な風景や画風に出会い鮮やかな色使いで作品を描いたり、様々な方法を試行錯誤していきます。ただ、帰国して感じた自国の美しい風景を切り取るべき、という考えの元、開眼し素晴らしい作品を残し始めます。梅を多く描く彼女の作品は写実的でありながら女性特有の目線で切り取られる情緒と哀愁で溢れており、日本人の琴線に触れる美しい作品です。第74回院展に出品し日本芸術院賞・恩賜賞を受賞した「静日」は屋敷を見上げた時に見える、細くも逞しく伸びる枝の先に咲く数枚の梅を描く作品です。凛とした風情と、その僅かながら咲く残る梅の花びらの静かで強い存在感が見ているものの背筋を伸ばさせます。自ら描く対象物を心から愛し、そしてただ描くだけでなく心で感じ、その気持ちを表現できる。この才能を持った芸術家は日本に何人いるのでしょうか。強く咲き誇る花のように、美しい人生を歩み続ける郷倉和子は我々に感動を与え続けてくれる人物なのです。

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