日本画 都路華香

都路華香 良夜

都路華香は1870年に生まれた京都の日本画家です。都路華香の作品の多くは波をモチーフにしたものが多く、自身でも波の研究に余念が全くなく時間さえあれば波に対する思いを深めて行ったようです。日本画を越えたその斬新で画期的な作風に数々の人間が驚き、感動し、現在の美術界においても未だ、高い評価を獲得し続けているのです。そんな都路華香ですが、絵画の世界だけではなく様々な方面でも活躍を見せてくれています。俳句に非常に興味を持ち、研究熱心な性格であった都路華香は、その俳句を極めるがために禅の修行なども行い自らの心を清め、高めていきます。そんな都路華香は画家を志し始め、動きだしたのが明治13年の時、幸野楳嶺に師事をしたことに始まります。ここで絵画の基礎を学んでいきました。都路華香が門下として活動しているこの時代には、日本画の伝統的な流れに退屈さを感じていた若者や新進気鋭の芸術家など達が、こぞって斬新で先鋭的な作品を数多く制作・発表していった時代でした。しかも、幸運なことに師事をしていた幸野の門下の画家たちの作品はこの時代に合った作品に長けていたのか、非常に活躍をしていくことになります。もちろん、都路華香の評価も高く、内国勧業博覧会であったり、絵画共進会など日本でも由緒ある賞を数多く受賞していき、名実ともに日本画界の画壇として名を馳せて行くことになるのです。さて、そんな都路華香の作品なのですが1912年に描く「良夜」が有名です。彼の作品の永遠のテーマとして知られる波を描く作品なのですが、遠くに橋が君臨し、何かが通ったようにしぶきをなだらかに起こす美しくも、不気味さをも感じる波が描かれた作品です。静かな感情だけでなく、儚さ、そして情緒など見る者によって様々な解釈の仕方ができる、何かを訴えかけるような作品となっているのです。自身の作品を精力的に描き続ける一方、教育者としても日本の美術界において大きな功績を残す都路華香。その斬新でいつまでも古びることの無い感性で、享受していき素晴らしい画家を数多く輩出しているのです。彼の高い功績は、その挑戦し続ける心に探究心であったのかもしれません。

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