日本画 野島青茲

野島青茲 チューリップ

野島青茲は1972年に生まれた日本画家です。日本画の伝統である大和絵を学び、その背景を活かした斬新で新しい作品に挑戦しつづけた新進気鋭の画家として知られています。繊細で清楚な美しい美人画を中心に描き、その日本的な美しさは各方面で高く評価され続けています。野島青茲の本名は精一、細江町気賀吉野屋旅館の長男として生まれ、若くして絵画に興味を持ち続けて行きます。尋常高等小学校卒業後に上京をしており、16歳の時に松岡映丘画塾に入門をしています。そこで、日本画の基礎を学び、本格的に絵画の技術を研磨していくために、東京美術学校の日本画科を先行、そして卒業をしています。野島青茲の基礎を作り上げて行った師、松岡がこの学校卒業の年にいます。素晴らしい師弟関係であった野島青茲と松岡だっただけに、落ち込みますが、自らの進む芸術への道を信じ、美術界に数々の貢献をしていきます。国家事業であった法隆寺金堂壁画模写にまで従事しており、深い教養と技術を余すことなく発揮していきます。そんな野島青茲の美し作品の特徴は力強く迫って行くような絵肌であったりの曲線美で知られます。特に花鳥図も描く野島青茲の作品のひとつに「チューリップ」があります。繊細な曲線で描かれる葉に美しく遠近が取られた色彩で描かれる花びら、ほのかに光る幻想的な蝶々など、まさに優美で典雅な作品となっているのです。さらに、舞妓を描いた「舞妓の世界」では、淡い色彩を中心にしながらも繊細で卓越されたその図柄を写実的に描き、舞妓の持つ美しく妖艶な印象を完璧に捉えている秀作となっているのです。そんな野島青茲は、数々の作品を描き、多くの名誉ある賞を受賞していきます。文展や新日展を中心に活躍し、1965年には画家としても非常に名誉ある新日展・文部大臣賞を受賞しています。甘美な作風で将来を有望されていた野島青茲なのですが、1971年、55歳の時に自宅で息を引き取ってしまいます。多くの美術関係者は落胆しましたが、彼の残した数々の美しい作品は未だ尚、大切に我々に受け継がれ続けているのです。

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