日本画 鈴木松年

鈴木松年 如意嶽

日本画・鈴木松年は1848年に生まれた、明治から大正にかけて生まれた日本の画家です。鈴木派という美術界の大家派閥の祖である鈴木百年の長男として生まれている鈴木松年は、かの有名な上村松園の最初の師としても、広く知られています。力強く、激しさの残る筆致で描かれる鈴木松年の作品は、その力強さに周囲の人間も圧倒されてしまうほどであったと言います。教育者としても一流であった鈴木松年ですが、その豪快で新しい教育方法などで他の教師との相性が中々良く無かったといいますが、生徒たち、弟子達には大きな信頼を得ている大きな人柄であったといいます。やはり、幼いころから父に絵画を教わってきた鈴木松年なのですが、人に教わることを非常に嫌っていたというところからも、その独自の作風を信じる心を持ち続けているのです。初期の頃は、父である百年のあまりの大きさに、どうしても周囲と比べられてしまうので開花するのが遅れます。22歳の頃に一日千枚描く席画会を企画し、その成功により自らの実力を周囲に知らしめました。しかし、才能がある鈴木松年は自惚れることは一切せず24歳の時には洋画も独学しています。そんな鈴木松年ですが動物を描いた作品も多く存在します。特に有名なのが「月下老狼図」です。その濃淡で描かれる美しい構図と、激しい感情を押さえながらも芯の強い気持ちで描かれる感情の高ぶりを感じさせる秀作です。山水画や人物画も得意としている鈴木松年は、その激しい作風のまま天竜寺天井画の龍を描き、日本の宝としても知られている。洋画も独学で勉強している鈴木松年は1914年にも仏画を多く描く潤筆科で、永観堂ということで禅林寺に画仙堂という建物を寄進していることでも有名です。日本はもちろんなのですが、美術界において世界的にも大きな貢献をしていきます。パリ万博でも銅賞を取り、その鈴木派の名を世界に馳せさせた鈴木松年。日本画の大家としながらも、自惚れることをせず、その愛される人柄で自由闊達な作品で周囲を感動させる純粋無垢な芸術家だったのです。

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