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朝井閑右衛門(あさいかんうえもん)
 朝井閑右衛門は、1901年に生まれ、82歳で亡くなるまで活躍した洋画家です。常に第一線で活躍していながら、中央画壇からは距離を取っていた野人画家として知られています。本名は浅井実ですが、「朝から閑」と自嘲するように朝井閑右衛門と名乗っていました。1926年に二科展で初入選し、1936年に出展した「丘の上」は、文展で文部大臣賞を受けました。絵画「丘の上」は500号の大作で、道化師や音楽隊などの群像が描かれています。長い間見入ってしまう、幻想的で魅力的な作品です。

重厚で色彩豊かな作風の朝井閑右衛門

 朝井閑右衛門は、重厚で色彩豊かな作風で知られています。創意工夫の人と言われ、独創の天才画家と呼ばれることもあります。彼の作品には、油彩の塗り重ねや、独特の構図などの特徴があります。自分なりの表現に強いこだわりを持っていた様子が伺えます。
 作品としては薔薇や庭、壺や人形の絵が多く残されています。中でも薔薇の絵は彼らしさがよく現れており、同じ作風で数多く残されています。キャンバスいっぱいの薔薇を厚塗りで独特の色彩で表現し、華やかさと同時に溢れてきそうな勢いが観る者を引き込みます。 また、蘇州や上海、日本の田舎など風景画も残されています。全体にほの暗く、まとまった感じの風景画が多いでしょうか。変わったところでは、電線の風景も数点残されています。電線が迫ってくる感じは、ただならぬ印象を受け、観る者を不安にさせます。朝井閑右衛門の作品には、彼の感情の発露を感じさせるものがあり、そこが非常に興味深いと言えます。一度彼の絵を観て衝撃を受けたら、その魅力にはまりこんでしまうかもしれません。

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