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洋画 平山郁夫

平山郁夫 仏教伝来

平山郁夫は1930年〜2009年に生きた日本を代表する洋画家です。画家を目指した平山郁夫は東京美術学校に通いその後、前田青邨に師事しています。その後、62年もの画家生活を過ごしてきた平山郁夫の描く作品の中心は、崩壊の危機に面している世界遺産を中心に制作されますが、それには15歳の頃に被爆した体験が関係していると言われているそうです。平山郁夫は、自身の制作活動だけでなく教育者としても高く美術界に貢献していて、日本美術院理事長や一ツ橋総合財団などでは理事など多くの重要なポストも歴任しています。平山郁夫はシルクロードなど仏教を絡めた作品が多い事で知られていますが、その姿勢が評価されるのは三蔵法師をテーマに描く「仏教伝来」が院展に入選してからです。その評価をきっかけに仏教を多く描くようになった平山郁夫は、仏教の道を結んだシルクロード作品を描きだしてきたのです。そんな作品の内のひとつである1968年に描かれた「流砂の道」は大きく空に浮かび上がる太陽の夕日の逆境を浴びた、仏教徒たちの旅が描かれています。写実性に富みながらも、淡く丸みを帯びた情緒溢れる作風はどこか我々のDNAに訴えかけるような、力強さを感じます。荷物も歩いてもつ者やラクダにまたがり目的地を見据えている者など、まさに神道であるシルクロードに凛とした空気感が平山郁夫の独特の視点で描かれた傑作でしょう。このシルクロードへの取材旅行はなんと40年間、150回以上に及び、累積距離にいたっては地球を9週程廻れてしまうという距離だったそうです。ここまでしなければ、感動する本物の作品を描くことはできないというのが平山のこだわりであり、結果的には日本で最高峰と言われる画家にまで上りつめて行ったのです。数々の名作と教育者として日本の美術界に貢献してきた、平山郁夫ですが、2009年に脳梗塞のためにこの世を去っています。しかし、神道をテーマに自らの芸術を貫き通した平山郁夫という人物を、我々は生涯忘れることはないでしょう。

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