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洋画 田村一男

田村一男

洋画家 田村一男は1904年東京都中野に生まれた日本の画家です。20歳に頃に訪れた長野県信州の雄大な風景に感銘を受けた田中は、その後画家として信州の風景を中心に日本の豊穣さがもたらす風土を描き続けました。その繊細でセンスの光る構図で配された色彩感覚とマチエールで描かれた作品の多くは、未だ見る人々の心を掴んでやみません。彼の描く作品はただの風景画に没することなく、彼自身がまさに投影されたような心温まる素晴らしい内容です。田村一男は多くの場所で作品を発表していましたが、基本的に光風会展や日展などを中心にしていました。光風会では後に理事長まで勤め上げています。そんな田村一男の作品は雪景色を描いた作品も多く、「五竜」においては実にシンプルな雪山が描かれています。余計な装飾は一切なく、雪が降り積もる岩肌の中心にはまばらに白に彩られた岩がこちらを覗く雄大な風景画となっています。淡い色彩で彩られた空には、今にも雪が振りそうな臨場感が表現されており、その高い写実力を重し知ることができます。また、夜の山の上に満月とその光りに照らされた流れる雲が描かれた「陽月」は幻想的でありながら、実に神秘的に現実を捉えた素晴らしい作品です。闇として捉えることもできる宵闇の空を、月夜が照らす群青色で全体を構図し、まさに日本の風土が齎す美しい夜のひと時を感じることができるのです。日本の風景を数多く描く田村一男ですが、1946年に日展での特選を受賞後の1946年に渡欧をしています。ここで、西洋の画風を肌で感じ、自らの技術をさらに磨き上げより多くの人々を惹き付ける作品を作り上げています。様々な大役を歴任した後の1992年には文化功労賞も受賞している田村一男は、日本の美術界に多大な貢献をしてきているのです。油彩に山水画風の独特の感性を取り入れて制作を続けてきた田村一男。その作品の素晴らしさも含め、人柄にも人気を集めた特異なすばらしい芸術家であったのではないでしょうか。

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