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浜口陽三

浜口陽三 青いぶどう

洋画家・浜口陽三は1909年に生まれた日本の洋画家です。浜口陽三は「20世紀半ばの最も名高い、孤高ともいえる主導者」「カラーメゾチントの新しい技法を開拓した作家」と世界的に評価の高い、日本の芸術界の頂点に君臨する人物です。芸術家を志し、1927年に東京美術学校に入学していますが、「梅原龍三郎」に助言により同学校を中退してしまいます。しかし、その後フランスに渡りニューヨークにも2年間滞在しています。その時期、パリで油彩画と銅版画を独学して行く浜口陽三は様々な技術を身につけます。そして1955年、ついに彼の代名詞である「カラーメゾチント」による制作を始めます。「黒の技法」と呼ばれるカラーメゾチントですが、銅版画の技法の一種で微妙な黒の濃淡を特殊な道具を使って表すものです。写真技術が発展し、長く途絶えていた技法なのですが浜口陽三はこの技法を復刻させ、さらには色版を重ねる新しい発展した技法を生み出した人物なのです。その作品のひとつ、1987年に発表された「カルフォルニア・チェリー」はとても有名な作品です。黒で塗られた背景にうっすらと浮かび上がるチェリーの姿がなんとも艶やかで色気のある作品です。カラーメゾチントの特徴的なタッチが、幻想的で陰影のバランスが絶妙です。浜口陽三の作り上げる作品はくるみ、ぶどう、さくらんぼなどの果物類に始まり、貝や蝶など小さな昆虫や動物をモチーフにしています。存在感のある背景に対し、より対象物を際立たせるモチーフを求めていた浜口陽三が辿り着いた、独自の芸術の形だったのです。国際的に評価の高い浜口陽三は、数々の名誉ある賞を受賞しています。1957年に第1回東京国際版画ビエンナーレで日本人初の大賞、リュブリアナ、クラコワの国際版画ビエンナーレでも受賞しています。そのほかにも、カリフォルニアやサンフランシスコで版画賞を幾度となく受賞しているのです。他の追随を許さぬその高い技術を持つ貴重な存在の浜口陽三は、日本人版画家として、最高峰の位置に立ち浜口陽三は世界にその名を轟かせた重要人物なのです。

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