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田村考之介

田村考之介

洋画家 田村考之介は1903年生まれの画家です。 大阪出身で上京した後は太平洋洋画研究所で学んでいます。その一年後、大阪に一旦帰郷し画家人生をスタートしいています。その後、信濃橋洋画研究所にて学んでいます。ヨーロッパに渡ってからは欧州の風景や人物をモチーフにしいた絵画を多数描き、数多くの名誉ある賞に輝いています。その画風は、油彩独特の味わいのあるタッチと豊潤なバランスで描かれ、見るものを彼の世界観に魅き込む魅力的な作品を多く残しています。そんな彼の作品の中でも「湯殿」はその独特な世界観がよくわかる秀作となっています。シャワールームで体を洗う日本女性の姿が描かれたこの作品なのですが、暖色を中心にして彩られた画内に佇む女性が何とも艶めかしく、さらには何か憂鬱な虚ろな目線で壁を見つめている姿が何ともいえません。大人の女性の豊満さを表現しいながらも、日本人ならではの繊細で秩序だった感情が強く見る者の心に訴えかけてくるのです。風景画においても田村考之介の画風は独自性を極めています。イタリアのヴィネツィアの風景を描いてある「ヴィネツィア風景」は、その川を渡る渡し船と水面の色彩のバランスの良さにセンスの良さを感じます。フォービスム的なタッチながらも、荒々しさは感じることなく、むしろ柔和で純朴な空気感さえ感じ取ることができるのです。ヨーロッパの各地を周り、独特の明瞭で軽快な絵画技術を身につけた田村考之介の人気が高い作品は1970年代に描かれた人形シリーズです。戦争画制作も嘱託され、様々な戦場に赴いていたり、二紀会などの美術協定を創立したりと数多くの経験を踏まえて辿り着く洋人形の執筆は数々の栄光と評価を生み出した珠玉のシリーズとなっているのです。その後も日本芸術院会員や文化功労賞の受賞など、日本の洋画会に多大に貢献してきた努力を数多く讃えられています。自分自身の描きたいものを振り回されることなく、真に描き続けた画家である田村考之介は、日本を代表する洋画家として後世まで語り継がれて行くのではないでしょうか。

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