白滝幾之助

白滝幾之助

中村不折

洋画家 白瀧幾之助は兵庫県出身の日本の画家です。小学校を卒業後にすぐさま工学士を夢見て上京をしていましたが、その時洋画家である山本芳翠に出会い師事します。その後、黒田清輝の開く天真道場で学び、画家としての力をつけて行きました。その後、東京美術学校の3年に編入するという異例の処置をもらい日本屈指の美術学校で美術の基礎を学んで行きます。水彩画を選んだ白瀧幾之助は卒業したのちに、ヨーロッパはもちろんニューヨークに渡り、様々な刺激を受けながらも自身の描きたい作品を追求し模索し続けます。白瀧幾之助の作品の特徴はその平面的でオーソドックスな風景ながらも、リアリズムを追求した写実性の高い構図の取り方ではないですしょうか。 隠健な画風も彼の真面目で実直な性格を表すかのような素晴らしい作品を数多く残しているのも特徴です。白瀧幾之助の作品の中で忘れられることのないだろう作品のひとつに1939年頃に描かれた「志賀高原風景」があります。夕暮れ時なのか、空がほのかに黄色くなり樹々の合間から覗く湖水には夕日の赤がさりげなく反射しており、美しくも幻想的で思わず溜め息がでてしまうような作品です。暖色系に彩られた全体像は優しい油彩独特のタッチで描かれ、少しフォービスムを彷彿とさせる色使いながら、敢えて写実的に捉えるこの画法は白瀧幾之助独特のものでしょう。ヨーロッパに留学していた当時、白瀧幾之助はラファエル・コランに師事しており、色濃く彼の影響を受けたのではと言われているが、決してただの模倣ではなく彼独特の目線で描かれた完全なるオリジナルな作品に消化されています。 外光派であった白瀧の「夜明け」という作品は、まさにそのラファエル・コラン風に描かれる風景画ですが、すっと我々の心に爽やかな印象で入って来るその作品は、我々日本人だからこその気持ちを表現しており、作品そのものが白瀧幾之助であるからに違いないからではないでしょうか。日本の美しい風景を数多く描き続けた白瀧幾之助。彼の功績は今以上に評価されるべき、素晴らしいものなのです。

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