織田広喜

小田切訓 欧羅巴を描く

 織田広喜は福岡県出身の日本の洋画家です。日本芸術学院会員で二科会常務理事と理事長に歴任しており、2012年の5月に息を引き取りました。彼の作品の多くはパリの雰囲気を都会に捉えたエスプリが効いた作品が多く、そのほとんどが少女の絵画であることで有名です。油彩で描かれた少女達のどこか哀愁に満ちた表情に、一見不気味さも感じられますが、愛らしい表情で官能的な雰囲気も醸し出されており、多くの人間を魅了し続けています。
 織田広喜の膨大な作品の中で特に、彼の描きだす世界観を強く感じ取ることが出来る作品が1968年に描かれた「小川の女たち」「サンドニーの少女」です。この作品は総理大臣賞にも輝いている作品です。淡い色使いの中に、少しアンニュイな少女が描かれているこの作品は、彼の女性に対する優しくも理想的でなければならない、という思いが感じ取れる作品ではないでしょうか。また、少女だけではなく様々な物も作品の対象にしており、「花」も好んで描かれています。タイトルは同様なものがいくつか存在し、彼独特の目線で「花」が描かれています。塗りつぶされたような、情熱的な赤で彩られた花もあれば、可憐に咲き誇る色とりどりの花々など、文字通り華やかな気持ちになれるようなタッチで描かれています。とはいえ、彼の感性がもつ官能的な美や柔和な雰囲気はその色彩の構図に落とし込まれており、不思議な落ち着きを齎してくれるのも特徴です。
 そして、織田広喜の描く女性の幻想的な空気感に惚れ込むアーティストや作家は多くいます。パリの女性の持つ官能的で慈愛に満ちた色気を、自身の詩心と感性で描く織田広喜の女性達はモダンな雰囲気にぴったりマッチするため、多くの著書のカバーイラストなどにも、彼の絵画は使用されているのです。寝たきりの妻の傍らで、常に自分の信じた芸術だけを描き続ける織田の姿は、愛情に満ちあふれ、まさに彼の描く作品のように慈愛に満ちた素晴らしい人柄であったことが伺えます。パリを愛し、そして愛され、その愛を絵画という方法で伝え続けた織田広喜の作品は、我々日本人の心に永遠に残り続けるでしょう。

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