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芝田米三

児島虎次郎 ベゴニアの畠

芝田米三は京都生まれの日本の洋画家で、主に昭和期に活躍していました。1939年に京都商業学校において、今井健一に師事しており当時は油彩画を勉強していましたが、戦時下入営、戦後に独立美術京都研究所において須田国太郎に師事しました。芝田米三の描く作品の多くは、自然の豊穣を祝うような素晴らしいタッチで描かれた、品のある清楚な女性像が多く残っています。その繊細ながら写実的で、どこか艶かしく描かれる女性達の姿は数多くの人間を魅了してきました。そんな芝田米三なのですが、目に映る数多くの物を描き続けています。その中のひとつに「オウム」があります。その独特なタッチで描かれているこの作品は初期の頃のフォービスムにも通じる、そんな印象を受ける才能あふれる作品でしょう。薄暗く緑で全体を構成しているこの作品は、荒々しくもその繊細な写実方法でインコの細部まで見て取れるような、そんな迫力も持ち合せている作品なのです。この絵画は芝田米三は初期の頃に描かれた作品で、後の幻想的で非常にシュルレアリスムに影響されるような現実感溢れる作風とはまた一味違った意味合いを感じ取る事ができるのです。芝田米三といえば、ブラジルにわたり様々な美術事業に貢献しているのも特徴です。日伯美術連盟評議員として活躍していた芝田米三は、サロン・ド・プランタン賞を受賞し、安井賞展安井賞受賞、そしてブラジルではサンパウロ州議会より騎士賞授与など、様々な名誉ある賞を受賞してきたのです。様々な絵画を描いていた芝田米三ですが、その女性を描き出す画法、そしてその作風からキリスト教のニュアンスを感じる作風が話題となりました。西洋の神であるキリストの神聖な光を再現するような、淡く切なくそして甘い光の使い方が実に優れている作品の多くは光りと人間の陰影を素晴らしく捉えているのではないでしょうか。将来的には芸術院、独立美術界会員を歴任していた芝田米三は、日本の美術の発展に一役かった人物なのです。

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