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「薮内流[十三代]_竹中紹智_青々斎」
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薮内流[十三代]_竹中紹智_青々斎

 薮内流13代、名は竹中、斎号は青々斎。先代と同様に、メディアでの活動を厭わず、NHKの茶道入門などでおなじみの方も多いかもしれません。それでいながらにして、武家茶道の無骨さも受け継いでおり、「茶道を一般に広める努力を怠るものではないが、むやみに門弟を増やすことを目的にしてはならない」とし、「個々人の茶の湯の質を高めることこそが本道である」という言葉を残しています。また、アメリカでの認知拡大にも熱心に取り組んでいました。これも茶の湯を広く知ってもらおうという主旨のもので、美術展に茶席を設けるという意欲的な挑戦をワシントンで行っています。

雄渾な藪内流の所作をしっかりと受け継ぐ

 茶道具や好み物について知られるところは少ないのですが、書は一般でも多く見ることができます。行楷書の手に優れ、古跡を良く学んだ厳しさと緊張感のある筆勢に特長があります。書には人柄がよくにじみ出るとは言いますが、宗匠の謹直な人柄をよく感じさせる書と言えるでしょう。 13代は、長男で平成6年に斎号を授かり、次代14代となった紹由と共同の仕事が多いのも特徴です。NHK『和の極意』では、半世紀ぶりに改修の手が入った燕庵の紹介と共に薮内流の作法を広めていますが、このとき番組で講師を務めたのは14代となる紹由です。さらに、このときの写真を活かした書物『春と出会う茶の湯』は青々斎と紹由の2人の共同執筆となっています。 ちなみに紹由は木造建築を学び、雑誌でエッセイを連載するなど、藪内流歴代の中では少々型破りなところもあります。 藪内流は、五代竹心のように実に剛毅豪胆な風合いが強い宗匠ばかりかと思えば、時として三代剣翁のように軽やかで面白みのある宗匠を輩出しますが、紹由は後者のタイプの宗匠なのかもしれません。新たな取り組みとして、カルチャーセンターで大勢の人に茶の湯の入門を教える活動を15年続けているのも、そうした姿勢の現れでしょう。しかし、決して浮ついているのではなく、茶の湯の点前は雄渾な藪内流の所作をしっかりと受け継いでいます。