裏千家[十代]_柏叟宗室_認得斎

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 裏千家歴代では珍しく壮年の35歳で宗匠を継いだ認得斎。幼いころからの教えを丹念に書きとめるなど非常に几帳面な性質で、その気質は書や好み物などにもよく現れていると言われています。
 20歳にして利休二百回忌で花を生けたことは有名な話ですが、同様に認得斎の早熟な才能を語る挿話に、14歳で口切茶事を取り仕切ったという話があります。口切茶事は熟成させたその年最初の茶の口を切るというもっとも格式高い催しです。若くしてその才能が認められていたことはもとより、その期待に応えた認得斎の力量のほどがうかがえます。 その後代を継いでからは文化文政の爛熟した文化の中、多くの武士、町人も招いて宗旦百五十回忌、一橙五十回忌、少庵二百回忌、泰叟百回忌など数々の遠忌茶事を催しています。裏千家、安定と磐石の時代をしっかりと舵取りした認得斎の姿が思い描かれます。

派手で地味、地味ながら派手という絶妙の均衡

 その好み物には華やかな印象のものが少なくありません。町人文化の爛熟を反映してか、蒔絵が多く使われ、絵付けや形(なり)にも洒脱なものが多く見受けられます。大きな蒔絵をあしらった、朱と金泥で絵付けされた竹の蓋置など、一見華やかさに目を引かれますが、その姿はどれも軽佻ではなく、しっとりとした佇まいを見せています。よく知られた夕顔大棗は、大振りの夕顔の葉が大胆に全面にあしらわれた逸品ですが、拝見しても目がちらつかないバランスで配置されています。しだれ柳が蓋から胴へと流れ落ちる柳棗も同様で、地の空き具合が見るものの視線をすとんと落としてくれるのです。このように派手で地味、地味ながら派手という絶妙の均衡のうえに優れた作品を多く残しました。この侘びと華やかさが同居するバランスのよさは、落ち着いた時代と裏千家の有り様をそのまま反映したものだったのかもしれません。
 この安定期を経て、時代は幕末の激動の時に進み、裏千家に登場するのは異才の名も高い玄々斎なのでした。

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