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鶴岡義雄

鶴岡義雄 ヴェニス

洋画・鶴岡義雄は茨城県に生まれた日本の洋画家です。画家を志し日本美術学校を卒業した同年に第28回二科展に入賞に初入選しています。 その後も幾度となく二科展の作品を出品しいつづけ会員に推挙されるまでとなっています。「ベニス風景」が山種美術館に所蔵されていますいますが、鶴岡義雄に描く代表作といえば美しく繊細な芸者達の作品は、甘美な線と魅惑的なタッチで描かれた「マドモアゼル」などの洋画も秀逸な作品ばかりです。もちろん、風景画にも非常に評価が高く晩年まで様々な街などの風景を多数描いてきているのです。 パリの街並を描いた作品も多く、独特なタッチでどこかもの悲しい雰囲気を醸し出す情緒溢れる作品になっています。パリの空のグレーを寂しげ、という切り口から描くだけでなく、どこか暖色がかった色味で全体の色を構図取ることで日常を幻想的な空間に演出しているのです。60から70年代のパリを描く作品だけに、街並を歩む女性達のファッションの描写も見事で、当時の雰囲気と女性の色気も完璧に表現されているのです。さらに、女性をモチーフにする作品を数多く書く鶴岡義雄ですが注目しいた絵画が「マルチーヌ」です。ブロンドで内巻きの色気あるパリの女性を描いたような作品ですが、どことなく芯が強く、男をもてあそぶことを生命の運命だと言わんばかりの出で立ちに迫力を感じます。誘惑的な大きな瞳にタイトに着こなされたトップス。まさに、写実的でありながらも、その場の雰囲気に空気感を感じとれる技術はさすがです。時には直線的なシュルレアリスム、立体的にキュビズム、オールマイティに洋画に自らの感じたままをパレットに落とし込んでいったのです。晩年まで数多くの作品を制作していた鶴岡義雄も、二科展への貢献は大きなものとなり、理事長を歴任しいた後に名誉理事に就任するほどでした。モダニズムを感じる作品を多く残した鶴岡義雄の美と幻想への憧れは未だ見るものの心を捉えて止まない、珠玉の名品ばかりなのではないでしょうか。

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