黒田清輝

黒田清輝は1866年生まれの日本の洋画家です。晩年は政治家として活動しています。27歳の時に9年もの期間を使いフランスでの絵画留学をしており、技術にさらに磨きをかけて帰国しています。東京美術学校教授や帝国美術院院長も歴任しており、日本の美術界にも貢献しています。日本美術界の重鎮として名を馳せている黒田清輝の作品は、変化する光りと大気の様をかき分けるような外光派の作品を描く画家です。バルビゾン派風の作品が主に多く、黒田清輝の描く作品はその才能あふれる色彩感覚と秩序だった繊細さで、見るもの全ての心を虜にしていきます。そして、東京美術大学の西洋画家で女性の裸体を使った裸婦がなどの人体研究を教育課程に取り入れていっています。人体への写実に隠される真実を描き続ける大切さを訴え続けた黒田清輝の作品は、様々な場所で大きな物議をおこし、結果的には洋画家壇の大家として美術界の先頭を走り続けるのです。アカデミックな西洋絵画の制作過程や本質を伝え続けたかった黒田清輝の心いきは、芸術家を目指す若い画家達にも未だ感銘を与え続けています。そんな黒田の作品で特に見るものに印象を与えるであろう作品は、1899年に発表された「智・感・情」です。この作品は等身大の日本人女性を3名を描いた力作です。裸婦画として描かれたこの作品ですが、等身大というインパクトに加え、その功名で写実性の高い技術で、まるで本物の女性かと見まごう視覚的錯覚までも呼び起こす作品です。小金色に彩られた背景に浮かび上がるように立つ3人の女性の姿は、まさに作品タイトルのごとくバランスが取れながらも、似て非な作風で描かれているような雰囲気も感じることができます。美術家としては、既に名声を手に入れた黒田清輝ですが、1920年にその功績や実績も加味され、第5回貴族院子爵議員互選選挙に出馬、そして当選し1920年に貴族院議員に就任しています。様々な功績を日本に与え続けた黒田清輝ですが、その地位に甘んずることなく、生涯現役で居続けたその制作姿勢は本物の芸術家としての“姿”を我々に伝えているような気もしてしまうのです。

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