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石川寅治

石川寅治

 石川寅治は、明治から昭和にかけて活躍した日本の洋画家です。高知県出身の石川寅治は中学生時代に上村昌訓と出会い、1891年に上京。様々な作品を生み出している石川寅治ですが、とりわけ有名であるのが裸婦画であり、その繊細な筆遣いと美しい甘美な色使いは未だなお、多くの人間を惹き付けて止みません。そんな石川寅治の作品を語る上でまず外せない作品が1931年に描かれた「裸婦(凝視)」です。どこか儚げに遠くを見つめる婦人の視線の先に、どんな世界が映っているのか…。そんな物語を表現ができる画家は、日本では数えるほどしかいなかったのではないでしょうか。明治末期から大正期にかけてこの作品のような美人画や婦人画を多く手がけてきた石川寅治ですが、後に作風が変化し、風景画を中心に描いていきます。油絵の暗めの色使いも素晴らしいのですが、印象派のような明るい色使いに変化していく作風を手がけ始め石川寅治は、さらに多くの名作を生み出していきます。アメリカに渡り、主要都市はもちろん、ボストンやワシントンなどを見て周り、フランスの画家ラファエル・コランに影響を受けていたといいます。
 また、石川寅治の洋画家としての才能を見抜いていたのが、師である小山正太郎です。彼の私画塾である「不同舍」で洋画を学んでおり、その後も師と仰ぎ続けていることから、間違いなく石川寅治の作品に影響を及ぼしていると言えます。影響を受けながらも独自の世界観は崩さず「野鴨」や「港の午後」、「静物」など印象派特有の鮮やかで明るい色使いの風景画を描いています。数多く秀作を残していますが、彼の作品で海外での評価が高い作品は「戦争記録画」です。太平洋戦争中に南方方面で派遣された時に描かれたもので、後には従軍画家として中国に渡った経験もあるのです。日本の画家として、数々の功績を残した石川寅治は、東京教育大学の講師も勤め、日本の美術界に貢献し続けました。その功績を称え1953年には日本芸術院恩賜賞も受賞しています。作風を変えながらも、真実の美しさを追求し続けた画家である石川寅治。彼の残した芸術は今でも新鮮に日本人の心に響き続けているのです。

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