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「[袋師] 土田友湖(つちだゆうこ)」
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[袋師] 土田友湖(つちだゆうこ)

 土田家は、茶道家元の注文品を作る千家十職の袋師である。袋師とは、文字通り茶道具を入れる袋やそれらを包む服紗などを作る職人です。友湖は隠居名で、当主は半四郎を名乗り、二代目以降その慣例が続いている。 土田家はもともと京の隣、近江・蒲生郡土田村の在。身分は侍で、後に彦根藩主・井伊直政に仕え、代々鉄砲組頭を務めた家系と言われる。
 初代友湖(当時の名は半平)は土田家の嫡男だったが、実母が早世し継母が男子を生んだため、家は異母弟が継ぐことになった。あっさり武士をやめ、商売人としての人生を歩み始めた半平は、越後屋半兵衛と名乗って西陣織の仲買人になった。 その後、袋師・亀岡宗理の弟子となってその家業を継ぎ、袋物の仕立ての修行を積むうち、表千家六代・覚々斎にその技術を認められ茶の仕覆などを製作するようになった。 友湖の号を贈ったのは、千家七代・如心斎である。 現在の土田友湖は十二代目(1965年に襲名)。

日本人は昔から何かを包むのが好きな人種

 茶入にふさわしい袋をしつらえる袋師は、「茶入れ」に添った美しく機能的な形はもちろん、使う布、糸の感触、色具合、手触りに至るまでなによりそのセンスが仕事の重要な部分を占める。 茶入といっても形や大きさはさまざまで、それぞれに由来もあり、それらを入れる仕覆は道具を保護するという目的だけでなく、格付け的な意味合いをも持っている。仕覆は単体で何かを主張してはならないが、同時に茶席にふさわしい格を持つことが要求されるのだ。 茶道具の仕覆は、袋になる部分「裂」(きれ)と「緒」(お)と呼ばれる紐、そして緒を通す「つがり」 から成る。友湖の作品は、野暮なたるみがまったくなく裂が茶入れにすっと沿い、見た目も侘びの雰囲気を損なうことなく華のある彩りを持っている。 用いる「裂」は、金襴(きんらん)、緞子(どんす)、間道(かんとう)のような上等のものが多く、精緻な文様が織り出される「名物裂」は、それ自体がすでに美術工芸品といえるだろう。
 日本人は昔から何かを包むのが好きな人種である。風呂敷や服紗などという一枚の四角い布に格式を持たせ、祝儀袋など袋に入ったものをさらにくるんだりする。布は、数ある茶道具の素材としては劣化しやすいものだが、朽ちてゆく布さえも愛でるその精神は日本独自の物といえよう。

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