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「大樋焼[六代]_朔太郎」
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大樋焼[六代]_朔太郎

朔太郎

 六代目は名を朔太郎、生年に諸説あり、享年は28歳とも42歳とも言われますが、亡くなった年については一致しています。五代目、父勘兵衛と同じ年にこの世を去っています。長命の多い大樋家では珍しく、あまりにも惜しまれる早い死でした。夭逝のため残された作品はそれほど多くはないのですが、才能は大変に豊かだったようです。
 初代から連なる大樋の伝統をよく守り、掌にすっぽりとはまるかのような落ち着いた腰の丸みは六代目にしてますます円熟の域に入っています。それでいて釉と窯変が表す景色には斬新な面白みも含み、見ているものを楽しませてくれる若さも十分に兼ね備えていたのでした。また、わずかに残る絵付ものでは、梅、稲穂、蕗などを描いており、シンプルながらよく特徴を捉えた、デザイン的なデフォルメをされたその絵は現代的であり、今見ても新しさを感じさせます。
 また、「不老」の銘を持つ水指の取っ手には海老が使われていますが、その造形を見るだけで彫刻の才の豊かさが理解できます。こうした器用さ、才の豊かさは五代目譲りと言えるかもしれません。五代目も天才的な腕の冴えを見せたため、藩侯のみならず広くさまざまな人から茶道具の注文がありましたが、六代目も若くして多くの注文を受け、さまざまな品を作っていたようです。大樋焼では茶の湯の食器はあまり作らないのですが、五代目と六代目だけは例外的に多いです。
 飴釉稲穂文茶碗ではまったく箆目を使わないという実に斬新なアイデアを見せています。また、梅文茶碗では、小さい高台が大きく広がるように削り出されており、付け方が独特になっています。見る作品はおとなしく上品ですが、その人柄はもっとアクティブで挑戦的だったのかもしれません。その意味でもっと長く作陶してほしかったと惜しまれます。

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