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小野末

小野末 アクロポリスの丘

 小野末は新潟県出身の洋画家です。1910年に生まれ、1933年に新潟師範学校を卒業後の翌年、上京し安井曽太郎に師事しています。寺院や静物画を中心に描き、その堅牢でありながらも情緒溢れる画風で人々の心を掴んでいます。代表作としては「街の景色」「市街展」など、岩山や砂漠など壮大なテーマで描かれた重厚な作品です。そんな小野末なのですが、語るべき有名な作品とすれば「アクロポリスの丘」ではないでしょうか。褐色でまとめられたその作品は一見、哀愁を漂わせますがどこか幻想的であり、見る者の視線を離させない独特の力強さも感じることができます。さらに素晴らしいのは、色彩バランスです。茶系の色でまとめられた中に、グレーでくっきり飛び出すように描かれている古代ギリシャの神殿は彼でなければただの風景画に没するところでしょう。数千年と歴史を見つめてきた、この神殿をこの雰囲気で描き上げる技術は、特筆大書するべき力作です。
 小野末の画家としてのキャリアが始まったのは1938年の一水会展で初入選を果たしてからです。その後も、同展で出品、そして入選を続けており1946年にはその一水会会員に推挙されています。さらに1955年には、世界水準の作品を生み出す為、ヨーロッパに留学、エジプトにギリシャ、メキシコなどにも訪問しています。風景画や様々な寺院などの歴史建造物を描いていた小野末ですが、中には珍しい作品も残しています。人形をモチーフに描かれている作品です。微妙な明暗の中にどことなく、厳しくも優しい顔をした男性の人形が描かれています。とはいえ、小野末のもつ独特の重厚さは失われておらず、まして風景で無い分、メインである人形には細部まで細かく妥協を許さない制作意欲が伺えます。敢えて、彼の代表作を見た後に見ることにより、この作品の持つ魅力が発見出来るかもしれません。このように、時にユニークな作品を残す小野末ですが、1982年に「砂漠の歌」で芸術選奨文部大臣賞という画家としては最高の栄誉といっても過言ではない章を受けています。日本の洋画界のトップであり続けた小野末は、美術界で永遠に語り継がれる存在になるでしょう。

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