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「彼末宏」
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彼末宏

彼末宏 自画像

洋画家・彼末宏は昭和後期から平成にかけて活躍した日本の画家です。東京の出身で梅原竜三郎を師と仰ぎ、様々な名作を残しています。彼末宏が初期の頃書き残している自画像は、非常に繊細であり密度が濃い作品となっており、彼のその後の作品に通ずる片鱗を既に見せています。代表作である「サーカスの芸人たち」などはシャガールやクレーを彷彿とさせるようなタッチで描かれており、独自の色彩感覚や構図など模索を続けてきたことが強く伺いしれる作品を多く描いています。そして、1970年代以降の彼の作品は一転、黒を基調とした重厚感を感じる淡くも力強い作風に転身していきます。そんな彼末宏の作風の違いを強く物語っている作品が「静物」です。黒を基調とした背景に、中心にはリンゴのような果物が皿に乗っているこの作品は各方面から注目された作品です。リンゴに見えながらも、実は一体なんのかわからない、その幻想的で不気味さも感じることのできる作品は未だに人々の想像力をかき立てる秀逸です。しかも、一説によれば画家にしかわからないような騙し絵であるようにも言われており、彼末宏のユニークであり挑戦的な制作姿勢が見て取れます。彼末宏の作風が変化を迎えるたのは、丁度、大阪万博が開催されている時期であり、日本という国が多いに明るい未来を想像し期待してやまない時期でした。その時代に反するように彼の作品はグッと黒を基調にした内面的な作風に落とし込まれていくのですが、その作品の深いところには透明感と神秘的な幻想感を残しており、彼なりのメッセージを感じることができたのです。1980年に東京芸術大学の油画科の教授となり、個展を重ねていきます。1952年に描かれた自画像を皮切りに様々な名作を残していった彼末宏ですが、シュルレアリスム風と言われていた自身は一体何を思い、そして影響されていたのでしょうか。その感受性の高さは日本人画家としても高く、そしてその影響を完全に自身の絵画に落とし込む技術と才能は類をみません。常に近代性と正統性をバランスよく表現しつづけた画家である彼末宏。彼の功績は永遠に美術界で語り継がれるのではないでしょうか。

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