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「楽焼[十代]_旦入」
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楽焼[十代]_旦入

楽焼[十代]_旦入

 楽家十代旦入は、先代にも増して技巧に優れ、豊かさと斬新さに優れた腕でした。今になって見れば近代・現代の楽家の作風を準備したと言えます。了入の次男として、若かりし頃から表千家九代了々斎の紀州公徳川治宝卿への出仕に同行し、御庭焼にも参加しています。この御庭焼については、表千家では了々斎、十代吸江斎の二代、紀州藩主としては治宝卿、その子斉順の二代に渡って仕え、その製作に貢献しています。また、斉順公の時代には御庭焼の偕楽園窯、清寧軒窯の造営に貢献したとして「清寧」の印を拝受しています。歴史的には上記のような紀州藩への貢献ばかりが取り沙汰されますが、作陶における業績も大きなものがあります。
 大きく言えば、押し迫る時代の中で、新たな作風を切り開いたと言えるでしょう。先代が編み出した新たな箆使いを継承しつつも、全体としては小ぶりながら、口縁にはゆるやかな「五岳」を描くことでゆったりとしたのびやかさと、すっきりとした胴の立て方で緊張感を出した作風です。それは時代の要請であったのか、それとも先鋭化する時代を敏感に感じての発露であったのか、それは分かりません。しかし、伊賀焼、瀬戸焼などのさまざまな焼物の技法を学び、研鑽して作り上げた作風は先代了入に引けを取るものではありません。旦入の作を見る際には、まず縦横無尽の箆使いを見ることが大切です。了入が編み出した強い縦への箆目を柔らかく昇華し、横使いとうまく合わせたのが旦入とも言えるかもしれません。色使いでは赤茶碗に長け、濃淡の変化から生まれる景色が美しい特長があり、有名な作に「秋海棠」などがあります。
 また、先述の「清寧軒窯」では「清寧軒焼」と名づけられた作品を多く残しており、変化に富んだ赤焼や、伊賀焼などに特長的な飴釉を美しく使った作品が多く現存しています。いずれも華やかで美しく、現在も和歌山の博物館で見ることができ、楽博物館と並んで一見の価値ありと言えるでしょう。清寧軒の印や、それとは別に拝受した「楽」の印で見分けることができます。

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