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「楽焼[十四代]_覚入」
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楽焼[十四代]_覚入

楽焼[十四代]_覚入

 楽家十四代覚入の名を普及足らしめた実績として挙げられるのは、楽美術館を設立したこと、作陶の技法では、歴代にはなかった非常にモダンな作風を築き、現代楽焼の可能性を広げたことの2点です。現在のわれわれが楽焼を楽しむことができるのは、覚入のおかげといってよいかもしれません。
 生まれは大正7年、大正時代の自由闊達な空気を吸うには少々遅い生まれでした。時代は戦争のにおいが立ち込める昭和初期へと突入していき、やがて東京美術学校(現東京芸大)を卒業した覚入も戦争に召集されます。父惺入は昭和19年に逝去し、辛くも戦地から生還した覚入は昭和20年に吉左衛門を襲名しました。しかし、戦後間もないころは物資の不足もあり、作陶にいそしむことも少なかったようです。それが上向いてくるのが昭和35年ころ。世の中の景気上昇に連動して、作品も充実していきます。
 楽美術館はその後、世の中が落ち着いた昭和53年に設立されました。楽家450年の伝世品を美術館にすべて寄贈、その作陶の歴史と技法を惜しげもなく公開しました。歴代の名品を間近に見る幸せに勝るものはありませんが、さらに楽美術館では、定期的に「手にふれる美術館」と題した特別企画展を実施しています。これは文字通り楽の名品を手にとって見ることができるというものですが、茶碗のよしあしは手にとって見なければ分からないとする本道を貫いている姿勢と言えるでしょう。また、子供向けの企画も充実しており、茶の湯の普及にも大いに貢献しています。
 覚入の作風ですが、ひとつには力強い造形美が挙げられます。東京美術学校の彫刻科で学んだ覚入の造形センスは卓越しており、歴史的技法にモダンな技法や造形を見事に融合させました。形は一見極めて簡素。しかし、それが釉薬や窯変による変化と相まって、美しい複雑さと調和をもたらします。あるいはそれを一点に収斂させようとする強い統御性があるともいえるかもしれません。モダンな造形を多く取り入れていますが、威風堂々としている点はさすがの一言です。

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