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「歌川広景」
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歌川広景

歌川広景 青物・魚軍勢 大合戦図

江戸時代後期の浮世絵師、骨董買取・歌川広景。

 彼は歌川広重の門人です。画姓として歌川を使い、広景と号しました。安政から慶応の頃に、大錦「江戸名所道化尽」31枚揃などを残しています。広景の代表作は、なんといっても「江戸名所道外」シリーズでしょう。このシリーズは、江戸各所の人々の様子をドタバタ風に描いでいて、名所絵のパロディのような作品です。「道外」とは「どうけ(道化)」の意味です。おどけた江戸っ子たちの愛らしい姿が描かれたシリーズものの綿絵です。花見のシーンを描いた作品が多いのは、花見が羽目を外せる格好の機会であった事が伺えますね。彼はとてもユーモラスな人格を持っており、彼の作品「江戸名所道戯尽 十六 王子狐火」の中では、狐火が描かれています。江戸時代当時、狐火は市民にも広く知られた存在でした。古くから、狐が人を化かすと言います。狐火が道の無い場所を照らす事によって人の歩く方向を惑わすとも言われていました。この作品の中の人物も、どうやら狐火に惑わされていることが想像できます。一見すると不気味な狐火なのですが、本作の中では狐達がかつぐ籠に乗って楽しそうに笑っているんです。ここからも作者のユーモアを感じられて、思わず微笑んでしまいますね。
 広景の作品「嬬恋ごみ坂の景」の中には、”あけはなし たれかけ 無用”と言う言葉。他にはイタズラ書きもあります。当時の江戸では、すでにゴミは深刻な問題。リサイクルも幕府の課題でした。江戸時代に、ゴミに関して出されたお触書の数は200以上と言われています。決まったゴミ捨て場が江戸時代には無かったので、あまり人目に付かない坂の下などはゴミを捨てたり溜めておいたりするのに格好の場所だったんですね。当時のゴミ坂に捨てられていたもの。例えば残飯や茶碗のカケラがあります。現在なら生ごみや燃えないゴミです。さらに川などには年中行事の染物、動物の死骸までが投棄されていたという記録も残っています。本当に様々なゴミで溢れていたようです。広景は美しいだけの名所ではなく、直面する社会問題であったゴミまでも隠さずに描いた浮世絵師であり、とても貴重な存在であったと言えます。

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