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「武者小路千家[六代]_真伯宗守_静々斎」
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武者小路千家[六代]_真伯宗守_静々斎

武者小路千家[六代]_真伯宗守_静々斎

 六代真伯は書画、手捏ねに才能を発揮した芸術肌の宗匠であったと伝えられ、その才能の豊かさは歴代随一とも言われます。また、町人文化が成熟し始めた時期で変革を求められた中、道統を守り、新たな体制作りを準備するという難しい時代を勤めあげた宗匠です。
 多才ぶりのひとつに能書が知られています。江戸時代には武家から町人までがいわゆる御家流の書を学ぶのが正統でしたが、中国・宋明代の書が伝わる中で新たに興った「唐様」の書に精通するという異才でした。唐様が江戸で全盛を迎えるのは真伯の死後100年ほどのことであり、真伯がいかに時代を先取りした感性の持ち主であるかが分かるでしょう。唐様の書は御家流に比べ流麗であり、真伯の一行物は美しさでよく知られています。 また、手捏ねでは晩年に1年で50個の茶碗を焼き、そのどれもが傑物であったと記録にあり、その腕は歴代随一と今でも評価されています。焼き物に関する挿話に楽家初代長次郎の手になる「木守」の話があります。木守は長次郎七種(利休七種とも。利休が好んだ長次郎作の7品に銘をつけたもの)のひとつであり、武者小路千家伝来の名物として代継ぎの茶席に必ず使われる逸品です。真伯は、この貴重な茶碗の写しを自ら手捏ねで作るということをしています。一部の評価では、真伯の木守は本歌(本箇)の核心を捉えた高度な作品と言われています。この写しは武者小路千家で保管され、本歌は高松松平家へ献上しています。
 余談ですが、この本歌は大正時代、関東大震災で破損、現在松平家に残る「木守」はその破片を練りこんで作られたものです。現代に伝わる好み物は残念ながらそれほど多くありません。しかし、有名な好み物に、先代文叔の筆になる「福寿海無量……」という文を鋳込んだ宝珠釜、清水寺地主権現の桜の木で作った地主棗が知られています。多才な人物でしたが、古流の伝統と新たな風潮の狭間で、今後の茶の湯のあり方を模索する生き方は多くの負担をかけたようで、53歳で惜しまれながら世を去りました。

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