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「里見勝蔵」
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里見勝蔵

里見勝蔵

里見勝蔵は1913年生まれた日本の洋画家です。京都の四条高倉に生まれた里見勝蔵は関西美術院で鹿子木孟郎の師事し、その後に東京美術学校に入学しています。若い頃から、才能を買われていた里見勝蔵は、同学校に在学中の1917年第4回二科展と第4回院展に入選を果たしています。その作風は日本的ながら独創的で、当時の見るものを唸らす素晴らしい作品を多く描いていました。さて、この里見勝蔵の転機となるのが1921年に渡ったフランスからです。この時期、フォービスムの巨匠と言われた画家グラマンクに師事します。この出会いで、フォービスムの持つ荒々しくも鮮やかで情緒的な絵画方法に目覚めた里見勝蔵は帰国後、特に勢力的に制作を続けて行っているのです。当時の日本では、本格的なフォービスムの文化は広く根ざしてはおらず、その第一人者として里見勝蔵はフォービスムの息吹を当時の日本に与えて行きました。この里見勝蔵の作品の語るに欠かかせない作品は少女が凛々しい顔つきで描かれる「人物」ではないでしょうか。フォービスム独特の鮮やかで力強い作風はもちろん、褐色系でまとめられた色彩の構図は特筆大書すべき作品でしょう。明暗、奥行きなどの虚無を一切捨て、ありのままの感性で人間の真実を描くこの画法の良い部分を全て集約しているような斬新な作風は、当時の日本において大きな衝撃を与えたことでしょう。原色のうねりが作品全体を包み、人物と称された女性の強く、曲がる事のない信念が伝わって来る秀作です。また、里見勝蔵は様々なヨーロパの画家の作品に影響を受けては、自分の絵画技術の中に落とし込んで行きます。1923年に二科展に出品された作品「女の顔」はまさにその幻想的で独特の作風から、エコール・ド・パリの代表的作家であるモディリアーニを彷彿とさせる作品です。ただ、やはり里見勝蔵のフォービスム精神は随所に現れており、模倣ではなく彼独自の目線で描かれた完全なるオリジナル作品となっているのです。彼の描く数々の作品は模倣ではなく、きっと美術界をより鮮やかに前進させた先人達へのオマージュだったのではないでしょうか。

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