着用しない着物の処分方法は? 着物買取業者での査定がおすすめ
親族から譲られた着物や古い着物など、タンスの中で着ない着物が保管されていませんか。気に入っていた着物でも、年齢や環境の変化に伴って着られずに保管しているということもあるかしれません。捨てるのにも気が引けて、結局そのままになっている場合もあるでしょう。
しかしながら、着用しない着物はいつかは処分しなければなりません。この記事では、着物の処分方法や、処分するかどうか迷ったときの判断基準を紹介します。もしかしたら価値のある着物かもしれないので、損をしないためにも買取をしてもらうのがおすすめです。
着物の9つの処分方法。それぞれのメリット・デメリット
着物を処分する方法は主に9つあります。それぞれのやり方についてメリット・デメリットをご紹介します。
1.ゴミとして廃棄する
着物は、各自治体の分別ルールに従ってゴミとして廃棄することができます。
・デメリット……事前に自治体のゴミのルールを調べる必要があります。自治体によってはルールが複雑な場合も。また、着物の価値に気づかずに損をしてしまう可能性もあります。
2.ネットオークションを利用する
ネットオークションのサイトにご自身で出品し、落札してもらう方法です。
・デメリット……必ず売れるわけではありません。また個人でのやり取りになるため、クレームや受け取り拒否などのトラブルが発生するケースも。出品準備のための写真撮影や梱包・発送など、ご自身で行う手間もあります。
3.フリマアプリを利用する
フリマアプリにご自身で登録・出品し、購入してもらう方法です。
・デメリット……オークションと同様、必ず売れるわけではありません。トラブルが発生する可能性や、出品・梱包・発送の手間もあります。
4.リサイクルショップで売却する
リサイクルショップに直接持参し、売却する方法です。お店によってはスタッフが訪問査定・買取を行ってくれるところもあります。
・デメリット……着物の価値を判断できる専門スタッフがいないため、価値のある着物が安価で買い取られてしまうケースも。
5.リメイクして再利用する
ご自身でカバンやポーチ・アクセサリーなどの小物にリメイクして再利用する方法です。リメイクを専門としているお店に依頼する方法もあります。
・デメリット……お店に依頼すると費用がかかります。大量にある場合、すべてを再利用することは困難です。
6.家族・友人・知人に譲る
ご自身で着用する機会がないのであれば、着物が好きな家族や友人・知人に譲るのも1つの方法です。
・デメリット……価値のある着物だとしてもお金にはなりません。
7.NPO法人に寄付する
非営利団体であるNPO法人の中には不要な着物を引き取っているところもあります。興味がある方はWebページや電話で確認してみましょう。
・デメリット……基本的には無料で引き取りとなるため、換金はできません。また、発送元が送料を負担する場合が多いです。
8.不用品買取業者に依頼する
不用品買取業者に回収を依頼する方法です。
・デメリット……着物単体では割高になってしまうことも。価値ある着物だと気づかず損をしてしまう可能性もあります。
9.着物の買取業者に依頼する
着物について豊富な専門知識を持ったスタッフがいる買取業者に依頼する方法です。店舗に直接持ち込む方法、段ボールなどに詰めて送付する方法、スタッフが自宅まで来て査定してくれる出張買取など、店舗によってサービスが異なります。
・デメリット……悪徳業者も存在します。インターネットで口コミや評判を確認してから依頼しましょう。
着物の処分には専門の買取がおすすめ!理由は?
古い着物だからといってそのまま処分してしまうと、価値のある着物に気づかず損をしてしまう可能性があります。処分する前に一度、着物の買取専門業者に査定してもらうのがおすすめです。
着物の価値を正確に査定してもらえる
着物の買取専門業者は、着物の価値を知り尽くしたプロです。市場価値や状態・需要などから総合的に判断して、着物の価値に見合った正確な買取金額をつけてくれます。
現金を得られる
着物の買取専門業者に依頼をすると、正確な査定で買取をしてもらうことができます。買取業者や金額にもよりますが、支払いはその場で現金で行われることが多いようです。
着物を処分する際の費用相場は?
着物を処分する際は、だいたいどれくらいの費用がかかるのでしょうか。ゴミとして処分する方法であれば、無料で捨てることができます。ただしゴミ出しのルールは自治体によって異なりますので、量が多い場合は費用がかかることもあります。不用品回収業者に依頼する場合は量によって変動します。単品・少量なら5,000~9,000円。軽トラ詰め放題の場合は10,000~15,000円程度かかります。
着物専門の買取業者に依頼した場合、着物によって査定額は異なります。例えば古美術八光堂の買取相場は、中村勇二郎の小紋や藤村徳扇の訪問着など作家ものの着物であれば3万円~5万円。中には初代久保田一竹の訪問着と帯一式で60万円の値がついた実績があります。
買取依頼をすべき着物の判断基準と高額査定のためのコツ
着物を手元に残すか買取業者に依頼するか悩んでいる場合もあるでしょう。ここでは、着物ごとに判断基準を解説します。さらにできるだけ高く買い取ってもらうために、どのようなことに気を付けたらよいのでしょうか。
買取査定すべき着物と残すべき着物の判断基準
どのような着物であれば買取査定に出すべきなのでしょうか。
小紋の判断基準
小紋はカジュアルシーンを中心に気軽に着ることができる着物です。素材や柄、帯との組み合わせによっては結婚式の披露宴への列席などのフォーマルシーンで利用することもできます。着る機会も多いので、気に入っているものは1着残しておいても問題ありません。
木綿素材の着物の判断基準
木綿素材の着物は、普段着として着用される着物です。日常的に着物を着用しない人は買取査定をして構わないでしょう。
訪問着の判断基準
訪問着は入学式・結婚式など、フォーマルシーンで正装として着用される着物です。1着残しておくか、着物で行事に出席しない方は買取査定を行いましょう。
振袖の判断基準
振袖は未婚の若い女性が着用する着物です。成人式で着用してそのままタンスに眠っている方も多いことでしょう。次に着られる人がいないのであれば買取査定に出すのがおすすめです。
留袖の判断基準
留袖は格式高い着物の1つ。冠婚葬祭などのフォーマルシーンで既婚女性が着用します。しかしながら着用する場が少ないことや、高値で売れることがあるため、悩んでいる場合は買取に出すことをおすすめします。
高額査定のコツ
保管方法に注意する
着物はそのままにしておくと劣化してしまうので、保管方法に注意しましょう。しわが出ないように畳み、たとう紙に包んだ上で桐箱や桐タンスへ保管します。その際、忘れずに湿気・虫・紫外線対策を行いましょう。
下記の記事では、着物を正しく保管する方法を詳しく紹介しています。併せてご覧ください。
関連記事:着物の収納方法を解説!大切な着物をより美しく長持ちさせるために
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証紙や落款・証明書も保存する
証紙・落款・証明書は着物の産地・素材・織元が記載されており、着物の価値を証明するものです。もし着物に証紙・落款・証明書が付属している場合、無くさずに保管しておき査定の際に一緒に提出しましょう。
帯や小物も一緒に保管する
着物を着用する際に必要な帯・襦袢・バッグ・草履といった小物がある場合は一緒に保管しておきましょう。着物のみ買取してもらうよりも高い査定がつくことがあります。
複数の業者に依頼する
複数の買取業者に依頼し、査定をしてもらって最も高値をつけてくれた業者に買取依頼するのも1つの方法です。その着物の相場も把握できるため、悪徳業者が安い価格をつけた際にも判断することができます。業者にとっては依頼に出張費や送料がかかる場合もあるため、確認してからお願いしましょう。
着物の買取業者の選び方と依頼のポイント
不要な着物を処分する際は買取業者に依頼をするのがおすすめです。なるべく高く買い取ってもらうために、買取業者を選ぶポイントをご紹介します。
着物の買取実績が豊富
まずは着物の買取実績を確認しましょう。実績が豊富な業者であれば経験により確かな目を持っているため適正価格で判断してくれます。また、多くの販路を持っている可能性もあり、他店よりも査定額が上がる傾向があります。
着物に詳しい鑑定士が所属している
着物は多くの種類があることや、流行や需要も変わるため正しく価値を見極めるのは難しいもの。知識がなければ相場よりも低く評価してしまうことも。知識と経験が豊富な専門の鑑定士がいるところにお願いしましょう。
メディア露出がある業者
メディアに露出経験がある業者は、知名度が高く知識と経験を持つスタッフがいることが保証されているといえます。
アフターフォローがしっかりしている
大切な着物や価値が高い着物であるほど、売却後に後悔してしまうかもしれません。クーリングオフ制度が利用できるなど、アフターフォローがしっかりしている業者であれば、最初から安心して相談することができます。
担当者の対応が丁寧
担当者の対応が丁寧な会社であれば、気持ちよく査定をお願いすることができます。細かな疑問点にも真摯に対応してくれるかどうか、商品の扱いが丁寧かどうかも確認しましょう。
証紙・落款を一緒に提出
着物に証紙や落款がある場合は一緒に提出しましょう。その着物が本物であるという証明書となり、より正確に査定することができます。
和装小物も一緒に査定依頼する
着物を着用するために必要な帯や襦袢・草履や巾着など、小物も一緒に査定依頼をすると、単品よりも高く査定される場合があります。
査定前にお手入れをする
普段から正しく保管しておくことはもちろんですが、査定前にほこりをはらうなどのお手入れを行い、美しい状態にしておきましょう。鑑定士からの印象が良くなります。
着物買取
まとめ
着なくなった着物を処分する方法はたくさんありますが、思い出がつまった着物を処分するのは心苦しいもの。もしかしたら中には価値があるものが含まれているかもしれません。そのため着物の処分は買取専門店に依頼するのが一番おすすめの方法です。長い間着ていない、今後も着用機会がない着物の処分を考えている方は、古美術八光堂で一度査定してみてはいかがでしょうか。出張費は無料で、専門知識と経験豊富なスタッフが丁寧に査定いたします。古いものや汚れがあるものでも高値で取引されているものもあります。ぜひお気軽にご相談ください。
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